老眼ってなんですか?

加齢によって、毛様体筋が衰えたり水晶体の柔軟性がなくなったことにより、近くにピントを合わせにくくなる現象を老眼といいます。

目のピントと調整力

  • 遠くを見る時は、毛様体筋が緩んで
    水晶体が薄くなります。

  • 近くを見る時は、毛様体筋が緊張して
    水晶体が厚くなります。

私たちがものを見るときのピント調整は、カメラのレンズのような働きをする「水晶体(レンズ)」によって行わており、遠くのものや近くのものにピントを合わせる大切なはたらきをしています。

このピント調節にかかわっているのが「毛様体筋」という筋肉で、「水晶体(レンズ)」を引っ張ったり緩めたりしています。 遠くを見るときは、リラックスしている状態で、「毛様体筋」が伸び「水晶体(レンズ)」が薄くなって焦点が合います。 一方、近くを見るときは、緊張している状態で、「毛様体筋」が縮み「水晶体(レンズ)」が厚くなって焦点が合います。

パソコンの画面や本など、近くのモノを長時間見ていると、「毛様体筋」は緊張していることが続くので、目が疲れやすくなります。加齢によって水晶体の柔軟性がなくなり、ピント調節力も衰えるため、小さな文字が見えにくくなります。

【ワンポイントアドバイス】

一般的に老眼になり始めの頃は筋力の低下速度が速く、度数の進行も速く感じますが、55歳を過ぎる頃からは進行速度も落ち着いてきます。眼の調節力は年齢とともに弱くなるため、2年ごとには度数チェックをするようお勧めします。