【ペーパーグラス東京】ペーパーグラス宣言 2016【原文】
5月3日のペーパーグラス東京 帝国ホテル店オープンを前に、私たちからのメッセージ「ペーパーグラス宣言」の叩き台となる原文を書いてみました。私のつたない文章力で原文ですが、一読頂けると私の想いも伝わるのではないかと思い、恥ずかしながら公開します。
ペーパーグラス宣言 2016【原文】
5月3日。老眼鏡専門店「ペーパーグラス東京」が「帝国ホテル東京」本館1階にオープンします。地元ふくいの直営店オープンを経て、満を持しての東京店オープンとなります。
元は田舎のネジ屋。販路もない。実績もない。4年前に生まれたばかりのブランドが、これまで世界8ヶ国10の地域に出荷し、累計25000本を出荷。そして2016年5月。帝国ホテル東京に直営店をオープン。駆け足飛びでここまで来るに至りました。
機能的で美しさを秘めた老眼鏡「ペーパーグラス」は、その商品力でもって、持ち運びが煩わしい、おしゃれを楽しむ老眼鏡が少ない。といった、ネガティブな老眼鏡のイメージを払拭してきました。
これまでネット販売を中心に販売し、カタログTV通販等あらゆるチャネルを通じて販売、近年は百貨店等で特別販売会を行ってきました。そこで、感じた事、訪れていただいたお客様から教えていただいた事。それは「老眼鏡をわくわくして選び購入する場所がない」という事。
生活必需品である老眼鏡。そんな老眼鏡にもかかわらず、今現在は「どこに買いに行けばよいのか分からない」「吊り下げてある老眼鏡では何が良いのかも分からなくて不安」「老眼鏡を買いに行くのが恥ずかしい」という声を多く頂くのです。
従来より視力の悪い方は行きつけの眼鏡屋があり眼鏡屋さんに行けばよいのですが、こと老眼に関しては視力がよい人も悪い人も必ず訪れます。老眼鏡を手にする以前に、多くの方が不満や不安を感じておられることを実感しました。
そこで私たちは、老眼鏡の商品そのもののネガティブなイメージを払拭するだけでなく「老眼鏡をわくわくして選び、楽しく前向きに購入出来る空間や場所を作りたい」と強く想うようになったのです。
我々がネットだけに頼らず、リアル店舗を展開する理由はそこにあります。
欧米社会において老眼鏡は「智」の象徴でもあります。一方、日本を含めアジアにおいては「老い」の象徴でもあった老眼鏡。情報は手元から入手する「手元社会」と言われる現代社会において、手元ケアがますます重要となってきており、老眼鏡の役割はますます重要なものとなっていきます。
40代を迎えてさらに豊かに前向きに過ごしていくための必需品として、手にする前も手にした後も、前向きに捉えていけるモノ・コトとなせれば、それは現代社会において大きな変化となるでしょう。
私たちはこの度の東京店出店を大きな変化点として捉え、鯖江の技術。産地の力を結集し、常に顧客目線での商品・サービス・空間(モノ・コト)の開発に努め提供してまいります。
そしてこれからも地域に愛される世界ブランドを目指し、より豊かでより心地よい社会づくりに貢献して行きたいと切に願っています。
2016年4月27日
株式会社西村プレシジョン 代表取締役社長 西村昭宏